辞世の句
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二十句
没年順
五十音順
生くべくも思ほえぬかな別れにし
人の心ぞ命なりける
和泉式部
平安
後の世もまた後の世もめぐりあへ
染む紫の雲の上まで
源義経
一一八九
願わくは花の下にて春死なむ
その如月の望月のころ
西行
一一九〇
何事も夢まぼろしと思い知る
身には憂いも喜びもなし
足利義政
一四九〇
極楽も地獄も先は有明の
月の心に懸かる雲なし
上杉謙信
一五七八
夏の夜の夢路はかなき後の名を
雲居にあげよ山ほととぎす
柴田勝家
一五八三
露と落ち露と消えにし我が身かな
浪速のことは夢のまた夢
豊臣秀吉
一五九八
散りぬべき時知りてこそ世の中の
花も花なれ人も人なれ
細川ガラシャ
一六〇〇
曇りなき心の月を先だてて
浮世の闇を照してぞ行く
伊達政宗
一六三六
白梅に明くる夜ばかりとなりにけり
与謝蕪村
一七八四
耳をそこね足もくぢけて諸共に
世に古机汝も老いたり
山東京伝
一八一六
うらを見せおもてを見せて散るもみじ
良寛
一八三一
この世をばどりゃお暇に線香の
煙とともに灰さようなら
十返舎一九
一八三一
東路へ筆を残して旅のそら
西のみ国の名どころを見む
歌川広重
一八五八
身はたとひ武蔵の野辺に朽ちぬとも
留め置かまし大和魂
吉田松陰
一八五九
おもしろきこともなき世をおもしろく
住みなすものは心なりけり
高杉晋作
一八六七
水洟や鼻の先だけ暮れ残る
芥川龍之介
一九二七
池水は濁りににごり藤なみの
影もうつらず雨ふりしきる
太宰治
一九四八
いつしかも日がしづみゆきうつせみの
われもおのづからきはまるらしも
斎藤茂吉
一九五三
宗鑑はどちへと人の問ふならばちと用ありてあの世へと云へ