水洟や鼻の先だけ暮れ残る / 芥川龍之介

芥川龍之介 水洟や鼻の先だけ暮れ残る 夕暮れが過ぎても、…

生くべくも思ほえぬかな別れにし人の心ぞ命なりける / 和泉式部

和泉式部 生くべくも思ほえぬかな別れにし人の心ぞ命なりけ…

いつしかも日がしづみゆきうつせみのわれもおのづからきはまるらしも / 斎藤茂吉

斎藤茂吉 いつしかも日がしづみゆきうつせみのわれもおのづ…

白梅に明くる夜ばかりとなりにけり / 与謝蕪村

与謝蕪村 白梅に明くる夜ばかりとなりにけり 冬が終わり、…

おもしろきこともなき世をおもしろく住みなすものは心なりけり / 高杉晋作

高杉晋作 おもしろきこともなき世をおもしろく住みなすもの…

遺言と辞世の句

死を前にして、短歌や俳句など、詩的な短文を残すことによっ…

何事も夢まぼろしと思い知る身には憂いも喜びもなし / 足利義政

足利義政 何事も夢まぼろしと思い知る身には憂いも喜びもな…

うらを見せおもてを見せて散るもみじ / 良寛

良寛 うらを見せおもてを見せて散るもみじ 裏を見せ、表を…

耳をそこね足もくぢけて諸共に世に古机汝も老いたり / 山東京伝

山東京伝 耳をそこね足もくぢけて諸共もろともに世に古机ふ…

池水は濁りににごり藤なみの影もうつらず雨ふりしきる / 太宰治

太宰治 池水いけみずは濁りににごり藤なみの影もうつらず雨…