この世をばどりゃお暇に線香の煙とともに灰さようなら / 十返舎一九

十返舎一九 この世をばどりゃお暇いとまに線香の煙とともに…

東路へ筆を残して旅のそら西のみ国の名どころを見む / 歌川広重

歌川広重 東路あずまじへ筆を残して旅のそら西のみ国の名ど…

願わくは花の下にて春死なむその如月の望月のころ / 西行

西行 願わくは花の下にて春死なむその如月きさらぎの望月の…

身はたとひ武蔵の野辺に朽ちぬとも留め置かまし大和魂  / 吉田松陰

吉田松陰 身はたとひ武蔵の野辺に朽ちぬとも留とどめ置かま…

曇りなき心の月を先だてて浮世の闇を照してぞ行く / 伊達政宗

伊達政宗 曇りなき心の月を先だてて浮世うきよの闇を照して…

散りぬべき時知りてこそ世の中の花も花なれ人も人なれ / 細川ガラシャ

細川ガラシャ 散りぬべき時知りてこそ世の中の花も花なれ人…

夏の夜の夢路はかなき後の名を雲居にあげよ山ほととぎす  / 柴田勝家

柴田勝家 夏の夜の夢路はかなき後の名を雲居くもいにあげよ…

後の世もまた後の世もめぐりあへ染む紫の雲の上まで / 源義経

源義経 後の世もまた後の世もめぐりあへ染む紫の雲の上まで…

極楽も地獄も先は有明の月の心に懸かる雲なし / 上杉謙信

上杉謙信 極楽も地獄も先は有明の月の心に懸かる雲なし 死…

露と落ち露と消えにし我が身かな浪速のことは夢のまた夢 / 豊臣秀吉

豊臣秀吉 露と落ち露と消えにし我が身かな浪速のことは夢の…